当日までにお仏具の金属類はすべてお磨きし、お内仏(仏壇)のお掃除は殊に念入りにします。ごみやほこりは良質の毛箒で軽く払い、その後漆塗りまたは唐木の箇所は、柔らかい布で拭っておきます。艶出しには汚れ落とし液と水溶性の艶出し油をしみこませた布で拭き、その後、別の柔らかな布で拭き取ります。

打敷(うちしき)
 打敷はどのようなものでも結構です。上卓(うわじょく)前卓(まえじょく)にお掛けしますが、ご開山聖人の御影を脇にお掛けしているときは、その前の卓にもおかけいたします。
 お花は松の真であれば正式ですが、あながちに松にかぎらずともよいのです。これに季節の花、菊などを挿しまぜます。なお、平常はご本尊に向かって、左側に花、右側に燭台。中央に香炉の三具足のお飾りですが、『報恩講』では最も重い五具足(ごぐそく)のお飾りとなります。  前卓の両側に一対の花、その内側に一対の燭台。そして中央の香炉の五具足となります。